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歯を保存する治療(エクストリュージョン・クラウンレングスニング)
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むし歯、歯周病について
こんにちは。住岡龍一です。
歯茎の奥深くまで虫歯が進行していたり、歯が折れてしまったりで、歯の根の部分だけが歯茎の中に残っていたときには、教科書や歯科医師国家試験では抜歯の適応になります。
しかし、歯茎に埋まっている歯根の健康なところがある程度残っていたとき、特別な治療を行うと、歯を抜かずに保存できるケースもあります。
①エクストルージョン(矯正的歯牙挺出術)
歯茎に埋もれた歯根を歯茎から引っ張り上げる治療法です。
歯科矯正治療で使用するワイヤーやゴムを局所的に使用し、歯科矯正の技術で数mm歯根をゆっくりと引っ張りあげます。
②クラウンレングスニング(外科的歯牙挺出術)
歯茎に埋もれた歯根を局所麻酔の小手術で掘り起こす治療法です。
歯根の周りの歯茎を一部切除して、歯の周りの骨の状態を整え、埋もれた歯根の一部を露出させます。
どちらの治療法も他院では抜歯と言われたケースの歯を保存できる治療法として、大学病院の歯科保存科等で行われている治療法になります。
歯を抜くことなく、被せを再び入れて、噛めるようになります。
クラウンレングスニングは単独で行うこともありますが、前後の歯の状態を考え、エクストルージョンを行った上で、クラウンレングスニングを行う治療法を選択することが多いです。
どちらの治療法も保険はききません。大抵のケースでは、エクストルージョン+クラウンレングスニングで、3万円+消費税で行っています。
それぞれの治療法には、長所・短所はあります。
歯の状態によっては、残念ながら抜歯せざるをえないケースもあります。
当院では、ご自身の大切な歯を長持ちさせるためのできるかぎりの治療をさせていただいています。
診断をきっちりと行い、その歯の治療がどのようなものなら可能かどうかを説明させていただき、十分納得いただいた上で治療法を選択していただきたいです。
どうすれば安定して食べられる状態が続くのかを一緒に考えさせてください(人それぞれ口の中が安定しているという状態が違うので、さすがに抜歯かなと考えた歯でも、患者さんによってはそこから数年間食べられる方もいらっしゃるのが現実です)。
口の中のことで困ったことが出てきた方、歯を本当に抜歯しないといけないのかと悩まれている方は、木津川市 JR加茂駅前 住岡歯科医院までご相談ください。