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3歳児のむし歯

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むし歯、歯周病について

小児歯科、矯正歯科について

こんにちは。住岡龍一です。

先日、木津川市から依頼を受けて、木津保健センターにて三歳児歯科検診を行ってきました。30数人の幼児さんが元気に来所され、大きく口を開けて、口の中を見せてくれました。

 

3歳児のお口の中の特徴は以下の通りです。

① 乳歯列が完成

個人差はありますが、3歳半前後で上下20本の乳歯が生え揃います。乳歯が揃うと、歯と歯の間が詰まるため、食べかすが残りやすくなりむし歯のリスクが高まります。

乳歯は永久歯と比べて小さく、また柔らかいです。そのため、むし歯は一気に進むことが多いです。

家の外でも、おやつを食べたりジュースを飲んだりという機会が増えるため、むし歯のリスクが高まります。

仕上げ磨きが上手にできていない幼児さんをピックアップして、むし歯のリスクを下げるのが、3歳児歯科検診の目的の一つです。

 

② 口腔内細菌が定着

この時期までに、お子さんの口の中に固有の口腔内細菌が定着すると考えられています。口移しや共有のスプーンでお子さんに食事を取らせる方は減っていますが、お子さんへは、むし歯菌、歯周病菌が必ず感染します。

お子さんの食事時の濃厚接触者(基本的にはご両親)の口の中の細菌がお子さんへ飛沫感染し、定着します。基本的な構成菌株は一生涯変わらないことが多いと考えられています。そのため、この時期までの濃厚接触者の口腔ケアが非常に重要です。

おじいさん、おばあさんを含めた濃厚接触者の口の中が清潔であればあるほど、強いむし歯菌や歯周病菌は減るため、お子さんに感染する菌も弱い菌となり、むし歯や歯周病のリスクが下がると考えられています。忙しくても、歯磨きと定期的な歯のクリーニングを行っておくと、お子さんのお口の中のリスクは下がります。

 

③ おしゃぶりなどの癖(くせ)が定着

おしゃぶり、爪噛み、舌で歯を押すなど、口周りの悪習癖と呼ばれる「くせ」が定着してきます。放っておくと、出っ歯や噛み合わせが悪くなるなどの悪影響が出やすくなります。

この時期は、癖があっても、歯科としてはなかなか介入はできません。周りの方がくせはダメと止めるように促す必要があります。ただ、心理的な影響もあり、行っていることが多いため、難しい時期でもあります。

 

 

お子さんの最近の傾向として、むし歯はかなり少なくなっています。

3歳児では、2017年度調査によると、むし歯の有病率は全国平均で15%程度、30人中3~4人にむし歯があるということになります。京都府は14.46%と全国平均より少し低い傾向にあります。

最もむし歯の有病率が低いのは東京で9.38%、最も高いのは沖縄で24.81%となっています。祖父母が身近におり、甘いものに触れる機会が多いと思われる地域のむし歯のリスクが高い傾向と考えられます。

 

むし歯は、歯の強さ、唾液の構成成分、フッ素の介入、むし歯菌の強さ、食べ物の種類と摂取頻度などが複雑に関連して、できてしまいます。

むし歯は少なくはなってきていますが、むし歯が多発する子も一定数います。

むし歯が大丈夫かな、仕上げ磨きができているかなと不安な方は、木津川市 JR加茂駅前 住岡歯科医院までご相談ください。

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