治療理念
2000年代に入りFDI(世界歯科連盟)はMI(ミニマルインターベンション=最小の侵襲)という考えを提言しました。
簡単に書くと、
- 初期のむし歯はなるべく削らず、進行止めの治療を行う
- お口の中からむし歯菌を減らし、むし歯にならないために予防をする
- 出来るだけ健康な歯を削らずに、むし歯の部分だけを治療する
- 既存の詰め物は可能な限り外さずに、補修治療をする
- 治療後、むし歯の再発予防に努める
という考え方で、歯の寿命を長くするためには、現在の歯科医療の中では必須の考え方となっております。
当院の院長は、この考え方を実践する大阪大学大学院歯学研究科歯科保存学教室に所属し、研修歯科医・大学院時代から今まで「歯をなるべく抜くことなく、長く保存すること」を目指した治療を行ってきました。むし歯治療と歯周病治療(歯周病:歯を支える歯茎と骨の病気)を診療の基本として、予防歯科にも積極的に取り組むことで、歯をできる限り長くもたせ、一生ご自身の歯でしっかりと食べられ、健康で快適な生活が送れるようにサポートしていきたいと考えております。
むし歯の治療では、歯の削る量を最小限に抑え、深いむし歯の治療でも、歯の寿命を考えた上で、できる限り神経を残す治療を日々心がけております。
歯の根の神経の治療では、「歯の中を拡大して診ることのできる」歯科用顕微鏡を用いて、根の病気を繰り返さないように、また、治りの悪い根の病気(難治性根尖性歯周炎)も治療してきました。
当院で行っているむし歯治療および歯周病治療は、患者さんそれぞれのリスクを考えた上で、予防歯科の概念を大切にしつつ、最新の研究成果に基づいたものです。小さなお子様からご高齢の方まで幅広い世代の方々を対象に、お口に関するあらゆるお困りごとの解決と健康維持を目標として、日々診療に取り組んでいます。
歯の保存に力を入れています
いつまでも自分の歯で過ごせることを第一に考え、歯の保存に力を入れています。歯は、表情や容姿はもちろん、食習慣などに大きく影響を及ぼします。1本でも多く天然歯を残すことで、自然な笑顔を保ち、食事を楽しめる健康的で幸せな生活を送ることができます。
歯を失わないために
むし歯
むし歯に侵されてしまった部分は自然に治ることはありません。これ以上むし歯の拡がりを止めるためにも、感染部位を削り、削った部分を修復するのが「むし歯治療」です。むし歯に侵されていない部分まで削らないようにすることと、修復物と天然歯の隙間に細菌が入り込みむし歯が再発しないためにも、治療と修復には正確さが求められます。
歯の根の病気
むし歯を放置すると、歯だけではなく神経にまで細菌が感染します。それをさらに放置すると、歯の根の先にまで広がり、歯の根の先に膿がたまり、骨を破壊してしまいます。この状態まで進行すると、神経は抜かなければいけないのですが、歯の根の治療をすれば歯の保存は可能です。歯の根は非常に細く複雑に入り組んでおり、正確な治療が要求されます。
歯周病
日本人の歯の喪失原因で1番多いのが歯周病です。歯周病とは、歯を支える周囲の組織が失われていく病気です。歯周病が恐ろしいのは、歯を残せる可能性の高い初期の段階では自覚症状がないということです。気づいた時には既に手遅れ、というケースが多いのも、歯を失う原因1位の要因です。重度の歯周病であってもできる限り歯を残すための治療を行いますが、やはり定期的に検診を受けて歯周病を予防する・初期段階で発見することが大切です。
予防が大切です
歯を残すためには、むし歯や歯周病にかからないことが1番です。そのためには、毎日のブラッシングと定期的な検診が重要です。また、治療を終えた後の再発予防も大切です。むし歯や歯周病の原因は普段の生活習慣なので、いくら治療をしたところで、生活習慣を変えなければ簡単に再発します。当院では、患者様のライフスタイルに応じて、無理のない予防プログラムを提案いたします。
一人一人に合った診療
お口に関して抱えるお悩みは人様々です。嫌がるお子様には無理強いはしません。当院では今まで得た経験と知識を生かし、患者様にとって最適なアドバイスやご提案を行っております。
十分なコミュニケーション
いくら素晴らしい治療をしたとしても、患者様と気持ちがお互いに通じていなければ、それは良い治療とはいえません。良い治療をするために、患者様と積極的にコミュニケーションをとっていきたいと考えています。
相手がお子様であっても同じです。親御様とだけお話をするのではなく、できる限りお子様と直接お話することを心掛けています。
いつでも患者様が気軽にお話できるような雰囲気作りを大切にしたいと考えております。
個室での治療が可能です
当院では、通常の診療スペースの他、個室を3室ご用意しています。周りを気にせず、ゆったりとした広いスペースなので心もリラックスできます。外科処置が必要な方、お子様連れの方、治療の際どうしても泣いてしまうお子様など、周囲の目が気になるという方は遠慮なくお申し付けください。